カルナック神殿
2025年3月1日(土) カルナック神殿
世界遺産「古代都市テーベとその墓地遺跡」
ナイル東岸に建てられたカルナック神殿は、アメン大神殿やその妻ムートの神殿、
軍神メンチュの神殿と祠堂、塔門(パイロン)などから構成されている複合体。
そのため、総面積は100ha以上にも及ぶ。紀元前2000年頃から紀元前100年頃まで、
何代もの王たちが改修と増築を重ねた結果、巨大な神殿となった。
この壮大な様子はかのホメロスの「イリアス」にも「100の塔門を持つ都」として登場する。
カルナック神殿は、テーベの守り神であったアメン神に捧げるために造られた神殿。
その後、テーベがエジプトの首都となると、アメン神は太陽神ラーと習合し、
国家の最高神アメン・ラーとなり、人々の崇拝を集める存在となった。
当時の神殿は神の住まいであり、祭祀を司る王の住まいであった。
また、医学や天文学などを教える学校の役割も果たしていた。
中王国時代中期から建設が始まり、新王国時代には、ファラオたちが神殿や石像、
オベリスクなどを次々と寄進したため巨大な複合神殿となった。
カルナック神殿の広い敷地内には、
トトメス1世のオベリスク(高さ約22m)やトトメス1世の娘であるハトシェプスト女王の
オベリスク(高さ約30m)、またラムセス2世の建てた大列柱室などがある。
カルナック神殿と副神殿であるルクソール神殿は、スフィンクスの参道で繋がっていた。
年に一度の「オペト祭」の際には、王から神への供物が神輿に載せられ、
ルクソール神殿を目指して、参道を練り歩いた。
総面積は100ha以上に及ぶ
カルナック神殿
アモン神殿
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